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淫の館
第3章 目覚め

「夜の時の過ごし方を説明するから起きろ。」

弟子の声で目覚めた。

「私…どうして…」

元の部屋に寝ていた。

「躾の途中で失神したから、連れてきたんだ。
今日の躾は終わったと館主様が伝えるようにと…」

「かんしゅ様とはどういう意味ですか?」

「館の主(ぬし)です。
夕げを取りなさい。」

「食べたくありません。」

「そうなると館主様が無理矢理食べさせにくるそうですが。」

「ならば食べます。」

「起きて立ちなさい。1人で起き上がれるか?」

私はまだ竹に括られたままだった。
力を入れても起き上がれない。

「起き上がれません。」

「人の助けを借りるのにその口の聞き方か。」

弟子だと思って軽んじたら、指摘される。
もっともな言い分だと思い言い直した。

「すみません、起こしてください。」

「わかればいい。自分が下だということを忘れるな。」


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