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淫の館
第22章 誇りと咎め

「今日はこれを使ってみようか。」

館主様が怪しい木馬を指差された。
木馬といっても、木の骨組みで三角柱が作られていて寝かされている状態で、足置きがあるだけ、てっぺんの横に渡してある板も三角柱で、跨がる部分が尖っている。

そして鬣の部分も木のままで、何故かゴム製の馬の頭が被されている。

しかもその馬の顔は口を開き歯を剥き出しにして脇から舌を垂らし、目は爛々と輝いていて、
好色な親父のような下衆な笑みを浮かべているのだ。

つまり嫌悪感を抱くようにわざと馬の頭が被されているのだ。

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