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空蝉
第10章 初恋散華



あたし、学校 やめました

ママと住むのも やめました

いまは、隣に 住む人も 見知らぬ、洒落た マンションで

入り浸っては このからだ 弄る男に 養われ

それでも生きて いるんです

だって、あたしの このからだ そんな男に 逝くんです


あなたも、時を 過ごしたら こんな姿に なるのだと

そう信じれば この憎い 男に抱かれ 弄られて

果てる、あたしが 許せます

いつか、あなたの 弟か 妹を生む 罪にさえ

恐れと同じ 重さだけ 喜びがある 気がします


それでも、ひとり 夜の窓 遠い灯りの ちらほらと

みえる辺りに 住むママと あなたを偲んで 泣く日々が

消えるわけでは ありません

あたし、あなたの 父親に 夢を断たれた 女です

あたし、あなたの 父親を 奪った、憎い 女です


許してなどと 言いません 許すつもりも ありません

あたし、あなたの 父親に 貢がせ、金を使わせて

奪い尽した そのあとに 捨てるつもりで いるんです

それは、同時に あなたまで 不幸にすると 知りながら

止めるつもりは ないんです


憎い男に 遊ばれて 歓喜にむせぶ からだにも

憎い男に 媚びながら 罠を仕掛ける 醜さも

たぶん、あたしは 慣れました

それでも、ひとつ 怖いのは いきなり、ドアを 叩かれて

「おやじを返せ」 そう叫ぶ あなたの無垢な 姿です


だから、あたしは 髪を染め 似合わぬ、派手な 化粧して

憎い男を 迎えます

もしも、男に 組み敷かれ 股を割られて その肉で

果てる、歓喜の 絶頂を あなたがみても あの頃の

無垢なあたしを 露ほども 浮べぬように 願います




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