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僕のマミちゃん
第1章 count 7
電車の中で結婚情報誌の中刷り広告をぼーっと視界に収め、考える。
そういえばキスっぽいことをされた気がするけど何も言ってなかったから、きっと顔が近すぎてぶつかっちゃっただけなんだろうな。
霧野くんってちょっとドジっ子なのかも。
いっぱい話をしてくれたのに、隣に本物の霧野くんがいるっていうだけで話が頭に入ってこなかった…もっとしっかり耳を傾けていれば、と悔いが残る。笑顔もたくさん見ることが出来て、腕が何度も触れそうになって、夢の中に居た気分。
緊張しっぱなしだったけど、とても素敵な時間で、私の高校生活のいい思い出になった。
クラスメイトって認めてもらえたし!
またいつか、声をかけてもらえる日がくるといいな……──