この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕のマミちゃん
第1章 count 7


「そんな上手じゃないの…」

俯いて小さな声で否定する。

「料理の隠し味は愛情っていうでしょ?マミちゃんが作ってくれたってだけで絶対おいしいよ!僕が保証するっ。エプロン姿可愛いんだろうなぁぁぁ。やばいね、想像しただけで…ぁぁぁぁあ」

なぜか霧野くんは顔を手で覆い、うめいていた。


家路を急ぐ人々が集中する駅の改札前に着くと、足早に流れる人たちの邪魔にならない場所で歩みを止めた。

「ほんと、ここまででいいから」

「どーして?」

黒目がちの目をくりっとさせて口角を上げる。こんなにも大きくて綺麗な目で見つめられて、私の心臓は2倍くらいに膨れ上がってるかもしれない…呼吸が苦しい。兎にも角にも送ってもらうのはここまでが限界、なんとか断る方向にもっていきたい。

「帰りの電車で霧野くん、一人でつまらなくなっちゃわないかなって…」

言ってることが自分でもよくわからなかった。案の定、霧野くんは瞳を斜め上に向けて考えてる。

「なる。ここでバイバイするのだって淋しいのに…マミちゃん、僕のこと考えてくれたんだね。すっげー嬉しい。んーじゃあ、マミちゃんの優しさをくみ取って今日はここでバイバイするね。気を付けて帰るんだよ」

良かった…もう心臓がもたないかと思った。

/171ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ