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僕のマミちゃん
第2章 count 6


教室ではいつものように霧野くんを中心に10人程の男女が賑やかに寄り集まっている。時折、男子が流行りのダンスを披露しては、女子のキャッキャする声を沸かせたりして。

霧野くんは基本、同じ中学出身の男子とつるんでいるけど、ノートを借りたり、スポーツや漫画の話をしたり、クラスの男子全員と分け隔てなく仲良くする。
そんな人柄だから、クラスに馴染めない私にも声をかけてもらえたんだけど…

私は本を読む手を休め、窓越しに空を見上げる。はっきりとした輪郭の白い雲が水色の空に浮かぶ。

その空に先週一緒に帰った時に何度も見せてくれた霧野くんの笑顔を映し出す。

あの時、私はどんな顔をしていたかしら…?微笑みを返すような女の子らしい可愛さは無いから、きっと能面みたいな表情をしていたと思う。

出来ることなら、もう一度やり直してニッコリとした笑顔で楽しく会話したいな。自分のダメダメさに後悔しつつも、あの日の出来事は、私の高校生活に思い残すことは何もない!と思えるほどの幸福感をもたらした。


「塚崎さん」

名前を呼ばれて声の方角を見る。2年生になってから初めて女子に声をかけられた。たまに図書室に来る同じクラスの橋尾さん。

彼女は私と同じように静かにひとりで居る。ただ私と違っておとなしいせいでひとりぼっちってわけじゃないみたい…大人っぽい雰囲気を持った綺麗な子。

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