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僕のマミちゃん
第5章 count 3
「マミちゃん、抱っこしてあげる」
フローリングの床でベッドに背を預け、長袖シャツの両腕を広げる悟くん。
さも簡単に言うけれど、私にとって密着するってだけで、どれだけ勇気のいることか……
今日もぽんちゃんと慣れ合うべく、悟くんのお家にお邪魔しています。
顔の熱と、高速に打ち付ける心音を鎮めながら、おずおずと悟くんの両足の間におさまった。後ろから抱きしめられ…ほら、やっぱり体が硬直するの。
「あの、あの…」
「ん、なーに?」
あわっ!どうしよう…緊張のあまり、何も考えずに声をかけちゃった。えっと、えっと…
「い、いつから私のこと…み、見てくれてたの?」
しまった!こんなこと聞いちゃって私バカじゃないの?自惚れてるみたいで恥ずかしい…でも不可解に思ってたから…どうして私なんかを…?
1度しか話したことなくて教室内でも接点なんか無かったのに。
「あー、うんとー、同じクラスになってからかな」
「そ、そうだよね。同じクラスだもんね、変なこと聞いちゃった、へへっ」
クラスメイト全員に分け隔てなく声をかけるような人だもの、私のことも視界に入れるくらいはしてくれてる。