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僕のマミちゃん
第5章 count 3


「そろそろ、送ってくよ」

私が時計を気にしはじめると、悟くんが先回りをする。どうして悟くんは私の考えてることをすぐ分かってくれるのかしら?
とても気遣いの出来る人って知ってるけど、まるでエスパーみたい。

駅までの道を手を繋いで歩きながら。

「そのうちデートしたいなー。ほら、僕さー土日は予備校通ってるから休みがないんだよね。お正月は休みがあるみたいだから初詣に行けたらいいなーって思ってるんだけどどう?」

「うん、行きたい」

「やった!クリスマスパーティーは平日にずらせばいいとして…あっ、そこのコンビニでケーキ予約しとく?」

「それなら私が作る?」

「え?!マミちゃんケーキ作れるの?すごくない?」

「あああ…あの、あの、作ったことはないけど、練習してみるね」

「うっそ、まじすっげー楽しみっ!今、めっちゃちゅーしたいっ」

「そ、それはダメですっ」

「わかってるって。そういう気分だってこと、ふふっ」

こんな小さなことで喜んでもられるなんて…次の休日にさっそくお菓子作りの道具を買いに行こうと決意した。

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