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僕のマミちゃん
第6章 count 2
悟くんに嘘をついてしまった。約束もしていたのに…
今日は図書委員の仕事がない日。いつもだったら一緒に帰って悟くんのお家に寄って行くはずだったんだけど、『母と親戚の家に出掛ける』って嘘をついて、駅で別れてそのまま自分の家に帰って来た。
次は見るからって約束だったのに…まだ、覚悟が出来ていない。ぽんちゃんの姿を見るのが怖い。
けれど、なんとか克服しないと!たくさん見れば慣れるかもしれないと思って辺りを探し始める、思いつくのはお父さんのしかない。
エッチな本やエッチなDVDがあるんじゃないかと両親の部屋を軽く探すも見つけられない。実際に見つけちゃったらショックを受けそうで、本気で探すことは出来なかった。
こーなったら入浴中の姿を覗き見ようか…
それも無理…小学3年生以来、お風呂も一緒に入ってないし、部屋の中を裸でうろつくなんてことはせず、きちっとパジャマを着る父。そんなお父さんに見つかったら幻滅さちゃう。
いっそのことトレンチコートを着た変質者さんに遭遇したい。
違う違う、変質者に遭遇して怖い思いをするくらいなら、悟くんに守られながらぽんちゃんとご対面するほうが、ずっといい。
こんな事、誰にも相談できないし。
橋尾さん……
彼氏は居るに決まってるよね?大人っぽいもの。相談するなら彼女しかいない…かといって、いきなりこの話題は無いかぁ。