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僕のマミちゃん
第7章 count 1
初めてイかされてから私はおかしくなっちゃったみたい。
只々、キラキラする悟くんを遠くから眺めて、賑やかな空気感に包まれていれば満足だったのに、悟くんに触れたくて堪らなくなる。はぁ…
悟くんの腕の中におさまりたくなる……
そして図書委員の当番じゃない日を心待ちにするようになった。こんな時に限って私の担当日はぎっしり。
思いを馳せながら数日を消化していくも、当番の日がまだあと2日も。
図書室のカウンターに座りながら、本を開いても1行目からちっとも進まずに、悟くんのことばかり考えちゃう。
これって恋煩いっていうものかしら?
図書室のドアの開閉する音が聞こえた。今日3人目の訪問者。高校のそばに市立の図書館があり、殆どの生徒は冷暖房完備で座席も充実したそっちを頻繁に利用しているため、ここの利用者数はそんな程度、訪問者がゼロなんて日もある。
1人目は返却しただけですぐ退室、2人目は閲覧中。3人目がカウンターの前に来た。
応対しようと顔を上げる。
私は幻を見るほど、飢えてしまったのかしら…?
カウンターに手をついて身を乗り出した悟くんがいた。
「んっ…!」
不意にキスをされた私は驚いて、ガガッと大きな音を立てて椅子ごと後ずさった。