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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去

彩ちゃんとは本当に双子のように育った。
一つ上だけど何をするにも一緒で、好きな物、好きな食べ物、好きな芸能人全てにおいて同じものを好きになる。
片方が可愛いと思うものは、もう片方も同じことを思っていたり、同じ日に同じものを買ってきたりとシンクロすることが多かった。
だけど、不思議なことに好きな男性だけはかぶることはなかった。
彩ちゃんは、がっちりしたムキムキした男性が好み。
私は王子系が好みと、見事に別れていた。
だから男のとこで揉めた事がない。
「お母さん。夕ご飯は7時頃?」
「そのくらいにしようと思ってるけど?」
「その前に裕介をお風呂に入れてもらおうかな?パパ酔っぱらったら入れられないよね」
彩ちゃんがお義兄さんに聞くと、お義兄さんはおもいっきり頷いた。
「じゃあ、お風呂洗っとくよ」
そう言って立とうとしたらお母さんに止められた。
せっかく実家に戻ったんだから何もせずにゆっくりしておきなさいと一人せわしく動いていた。
さすがに何もしないわけもいけないよねと彩ちゃんと目で確認してお母さんと三人で台所に立つことにした。
三人で立つには狭いキッチン。
こんなにも狭かったかと少し寂しくなる。
今日の夕食は私たちが好きな物ばかり作ってくれた。
家にいる時は家事なんてほとんどしなかったから母の味を教えてもらいながら一緒に作った。
それは幸せな時間、大切な時間だった。
一つ上だけど何をするにも一緒で、好きな物、好きな食べ物、好きな芸能人全てにおいて同じものを好きになる。
片方が可愛いと思うものは、もう片方も同じことを思っていたり、同じ日に同じものを買ってきたりとシンクロすることが多かった。
だけど、不思議なことに好きな男性だけはかぶることはなかった。
彩ちゃんは、がっちりしたムキムキした男性が好み。
私は王子系が好みと、見事に別れていた。
だから男のとこで揉めた事がない。
「お母さん。夕ご飯は7時頃?」
「そのくらいにしようと思ってるけど?」
「その前に裕介をお風呂に入れてもらおうかな?パパ酔っぱらったら入れられないよね」
彩ちゃんがお義兄さんに聞くと、お義兄さんはおもいっきり頷いた。
「じゃあ、お風呂洗っとくよ」
そう言って立とうとしたらお母さんに止められた。
せっかく実家に戻ったんだから何もせずにゆっくりしておきなさいと一人せわしく動いていた。
さすがに何もしないわけもいけないよねと彩ちゃんと目で確認してお母さんと三人で台所に立つことにした。
三人で立つには狭いキッチン。
こんなにも狭かったかと少し寂しくなる。
今日の夕食は私たちが好きな物ばかり作ってくれた。
家にいる時は家事なんてほとんどしなかったから母の味を教えてもらいながら一緒に作った。
それは幸せな時間、大切な時間だった。

