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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去

「あぁぁぁぁぁぁん」
突如、聞こえる泣き声。
「あらっ…起きちゃった」
彩ちゃんがタオルで手を拭いて奥の部屋に消えて、裕ちゃんを抱いて戻ってきた。
ママに抱かれて安心してる顔。
「華おばちゃんですよ~」
彩ちゃんが私の方に裕ちゃんの顔を見せながら言う。
だけど、裕ちゃんはサッと反対の方を向いて私を見ようとしない。
それもショックだけど、もっとショックなことがある。
「おばちゃんはやめて~。お姉さんにして」
「華おばちゃんだよね」
喚く私を無視して祐ちゃんに念を押す。
祐ちゃんがちらっと一瞬だけ私の方を見て、また顔を逸らす。
「呼んであげなよ。華おばちゃん」
彩ちゃんがわざと私が嫌がることを言う。
「もういいもん。私が子供産んだら彩おばちゃってって呼ばせるから」
プウと頬を膨らませて拗ねたように言うと、彩ちゃんとお母さんの顔が一瞬強張り騒がしかったキッチンがシーンと静まりかえった。
「彩、風呂に入るから10分したら連れて来い」
天の助けとはこのことで、お父さんがキッチンに顔を出してお風呂場に向かった。
「裕ちゃん、お父さんが入れるみたいね」
「そうだね…パジャマの準備しないと」
彩ちゃんは逃げるように奥の部屋に引っ込んだ。
気を遣わせちゃったかなと少ししょんぼりする。
しょんぼりしてるとお母さんが私の頭を撫でて夕食の支度を開始した。
その横に立ち一緒に準備をする。
「彩ちゃん…大丈夫かな…落ち込んでないかな?」
「華のせいじゃないから…」
うんと言いながら先ほどの彩ちゃんの顔を思い出す。
辛そうな表情。
突如、聞こえる泣き声。
「あらっ…起きちゃった」
彩ちゃんがタオルで手を拭いて奥の部屋に消えて、裕ちゃんを抱いて戻ってきた。
ママに抱かれて安心してる顔。
「華おばちゃんですよ~」
彩ちゃんが私の方に裕ちゃんの顔を見せながら言う。
だけど、裕ちゃんはサッと反対の方を向いて私を見ようとしない。
それもショックだけど、もっとショックなことがある。
「おばちゃんはやめて~。お姉さんにして」
「華おばちゃんだよね」
喚く私を無視して祐ちゃんに念を押す。
祐ちゃんがちらっと一瞬だけ私の方を見て、また顔を逸らす。
「呼んであげなよ。華おばちゃん」
彩ちゃんがわざと私が嫌がることを言う。
「もういいもん。私が子供産んだら彩おばちゃってって呼ばせるから」
プウと頬を膨らませて拗ねたように言うと、彩ちゃんとお母さんの顔が一瞬強張り騒がしかったキッチンがシーンと静まりかえった。
「彩、風呂に入るから10分したら連れて来い」
天の助けとはこのことで、お父さんがキッチンに顔を出してお風呂場に向かった。
「裕ちゃん、お父さんが入れるみたいね」
「そうだね…パジャマの準備しないと」
彩ちゃんは逃げるように奥の部屋に引っ込んだ。
気を遣わせちゃったかなと少ししょんぼりする。
しょんぼりしてるとお母さんが私の頭を撫でて夕食の支度を開始した。
その横に立ち一緒に準備をする。
「彩ちゃん…大丈夫かな…落ち込んでないかな?」
「華のせいじゃないから…」
うんと言いながら先ほどの彩ちゃんの顔を思い出す。
辛そうな表情。

