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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「私ね…半年前まで不倫…してた…」
驚いた彩ちゃんの顔が私を見つめる。
「避妊もせずにHして…その人に限らず、付き合った人とは避妊もしてこなかった…私には必要ないから…」
「華ちゃん…」
憐みの瞳…
そうだよね。
自暴自棄になって避妊もしないでHするなんて無謀すぎる…
「だってね。ほぼ産めない身体って言われたらね。でね、その人とは本気で好きだった。奥さんとの間には愛情なく単身赴任で何年も一緒に暮らしてなくて…その人が運命の人だって思ってたの…だけど奥さんとの間に子供ができてしまって…」
そこで一旦言葉を区切り彩ちゃんを見れば、瞳いっぱいに涙をためていた。
「私と一緒に居ても子供を産んであげられない。だったら私が身を引くしかないって…別れた…本当はね。別れたくなかったよ。子供なんていいじゃん!!って言いたかった。…でも言えなかった…子供を産むことは私にはできないから、私は出来損ないで、誰にも愛されなくて、誰にも必要とされてない…」
「そんなことない!!彩には華ちゃん必要だよ?出来損ないなんかじゃない」
私の言葉を遮って力強く彩ちゃんが言う。
「私…子供出来た時、うれしいって思った以上に華ちゃんを傷つけるって思ったの。祝福してくれる裏できっと泣いてしまうって。だから言えなかった。華ちゃんの泣く顔はもう見たくないから。私の事で泣いてほしくなかったから…」
驚いた彩ちゃんの顔が私を見つめる。
「避妊もせずにHして…その人に限らず、付き合った人とは避妊もしてこなかった…私には必要ないから…」
「華ちゃん…」
憐みの瞳…
そうだよね。
自暴自棄になって避妊もしないでHするなんて無謀すぎる…
「だってね。ほぼ産めない身体って言われたらね。でね、その人とは本気で好きだった。奥さんとの間には愛情なく単身赴任で何年も一緒に暮らしてなくて…その人が運命の人だって思ってたの…だけど奥さんとの間に子供ができてしまって…」
そこで一旦言葉を区切り彩ちゃんを見れば、瞳いっぱいに涙をためていた。
「私と一緒に居ても子供を産んであげられない。だったら私が身を引くしかないって…別れた…本当はね。別れたくなかったよ。子供なんていいじゃん!!って言いたかった。…でも言えなかった…子供を産むことは私にはできないから、私は出来損ないで、誰にも愛されなくて、誰にも必要とされてない…」
「そんなことない!!彩には華ちゃん必要だよ?出来損ないなんかじゃない」
私の言葉を遮って力強く彩ちゃんが言う。
「私…子供出来た時、うれしいって思った以上に華ちゃんを傷つけるって思ったの。祝福してくれる裏できっと泣いてしまうって。だから言えなかった。華ちゃんの泣く顔はもう見たくないから。私の事で泣いてほしくなかったから…」