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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「…今ね…好きな人…いるの」
彩ちゃんに俊樹さんの事を話そうと思った。
この私の今の想いを知っていて欲しかった。
「つきあってないけど…一緒に住んでる…」
「華…ちゃん?」
驚いた顔で私の手をギュッと握りしめる。
「色々あってね…その前の人と別れた時からずっと一緒にいてくれてる。冬の夜に平気でいられたのも彼のおかげなの。毎晩抱きしめて寝てくれて…あっ…でも何もないよ。」
「何も?」
怪訝そうな顔で問いただしてくる
「う~ん…キスぐらいは…」
あはははっと笑ってごまかすけど彩ちゃんの目が怖い。
「本当にそれ以上はないの…ものすごく優しくて私を甘やかしてくれる。一度ね…抱いてほしいって言った…」
「華ちゃんが言ったの?」
驚き声が大きくなった彩ちゃんが自分で口を押えた。
「うん…そしたらね、ゴム持ってないから駄目って言われて……子供出来にくいからなくても良いよって言ったの……そしたら100%じゃなければ避妊はするべき…もっと自分を大切にしなきゃって怒られた…私が欲しかった言葉をくれて…どこかふっきれた。全てがゼロじゃない。可能性があるなら夢は捨てなくていいって」
「そっか…前に…進めたんだ」
「うん。その人のお陰で湖にも行けた。今まで近づけなった距離…水際まで行けたの。彼のおかげ…」
にっこり笑って伝えると、彩ちゃんの顔も少し笑っていた。
彩ちゃんに俊樹さんの事を話そうと思った。
この私の今の想いを知っていて欲しかった。
「つきあってないけど…一緒に住んでる…」
「華…ちゃん?」
驚いた顔で私の手をギュッと握りしめる。
「色々あってね…その前の人と別れた時からずっと一緒にいてくれてる。冬の夜に平気でいられたのも彼のおかげなの。毎晩抱きしめて寝てくれて…あっ…でも何もないよ。」
「何も?」
怪訝そうな顔で問いただしてくる
「う~ん…キスぐらいは…」
あはははっと笑ってごまかすけど彩ちゃんの目が怖い。
「本当にそれ以上はないの…ものすごく優しくて私を甘やかしてくれる。一度ね…抱いてほしいって言った…」
「華ちゃんが言ったの?」
驚き声が大きくなった彩ちゃんが自分で口を押えた。
「うん…そしたらね、ゴム持ってないから駄目って言われて……子供出来にくいからなくても良いよって言ったの……そしたら100%じゃなければ避妊はするべき…もっと自分を大切にしなきゃって怒られた…私が欲しかった言葉をくれて…どこかふっきれた。全てがゼロじゃない。可能性があるなら夢は捨てなくていいって」
「そっか…前に…進めたんだ」
「うん。その人のお陰で湖にも行けた。今まで近づけなった距離…水際まで行けたの。彼のおかげ…」
にっこり笑って伝えると、彩ちゃんの顔も少し笑っていた。