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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「…華ちゃんは好き…なんだね。その人の事」

「うん…一日一緒にいないだけど寂しい。」

「相手の人は?」

彩ちゃんの言葉に私は首を横に振る。

「分からない…好きでいてくれてると思う…だからね…今度…好きって、愛してますって言おうと思ってる」

目を見開いて驚き、次の瞬間にはくしゃりと顔を崩し泣きながら笑った。

「上手く行くといいね…華ちゃんの気持ち届くといいね」

「うん…上手く行ったら紹介するね。」

「絶対だよ!!」

抱き合って抱擁する。
私の幸せを一番に考えてくれる彩ちゃん。
ありがとうっていっぱい伝えたいけど、きっと伝わってるね。

―――トントン

抱き合っているとドアがノックされ、お母さんが顔をだした。

「また…。…果物剥いたから食べない?」

抱き合っている私たちを見て溜息を付きながらお盆に乗ったリンゴとパイナップルをテーブルの上においてお母さんも座った。
男性陣は酔っぱらって寝たのでここからは女子会かな?

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