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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「もしもし…」
『華?もう寝てた?』
「今、寝ようとベッドに入ったところ…どうしたの?」
『寝る前に華の声を聞こうと思って…そしたら寝れるかなって』
かなりお酒を飲んでるのか少し酔っぱらっているようだった。
『やっぱり華がいないと寂しい…早く抱きしめたい…』
「俊樹さん…」
電話越しに聞こえる甘えた声に心臓が鷲掴みにされそうになる。
こんな弱った俊樹さん、初めてだった。
だから彩ちゃんがいることも忘れて呟いてしまった。
「私も…早く俊樹さんに会いたい」
「俊樹さんに会いたい…きゃ~華ちゃん乙女~~」
はっと気がついた時には遅くて私の言葉は彩ちゃんの耳に届いていた。
『もしかして…彩ちゃん…?』
電話の向こうでも私の状況はすぐに分かってしまうようでククッと笑っていた。
彩ちゃんは彩ちゃんで私を後ろから抱きしめ、私の物まねを繰り返していた。
「もう、彩ちゃんやめてよ…俊樹さんに丸聞こえだって」
「俊樹さん?華ちゃんの姉の彩で~す」
スマホに顔を近づけて聞こえるように名乗った。
電話の向こうではクスクスと笑い声が…
『はい…こんばんは、彩ちゃん?』
「わ~い。俊樹さんは華ちゃんに会いたいですか?」
「ちょっ…ちょっと…」
いきなり変なことを言いだすからスマホから離そうとしたら取り上げられてスピーカーにされ布団の上に置いた。
『華?もう寝てた?』
「今、寝ようとベッドに入ったところ…どうしたの?」
『寝る前に華の声を聞こうと思って…そしたら寝れるかなって』
かなりお酒を飲んでるのか少し酔っぱらっているようだった。
『やっぱり華がいないと寂しい…早く抱きしめたい…』
「俊樹さん…」
電話越しに聞こえる甘えた声に心臓が鷲掴みにされそうになる。
こんな弱った俊樹さん、初めてだった。
だから彩ちゃんがいることも忘れて呟いてしまった。
「私も…早く俊樹さんに会いたい」
「俊樹さんに会いたい…きゃ~華ちゃん乙女~~」
はっと気がついた時には遅くて私の言葉は彩ちゃんの耳に届いていた。
『もしかして…彩ちゃん…?』
電話の向こうでも私の状況はすぐに分かってしまうようでククッと笑っていた。
彩ちゃんは彩ちゃんで私を後ろから抱きしめ、私の物まねを繰り返していた。
「もう、彩ちゃんやめてよ…俊樹さんに丸聞こえだって」
「俊樹さん?華ちゃんの姉の彩で~す」
スマホに顔を近づけて聞こえるように名乗った。
電話の向こうではクスクスと笑い声が…
『はい…こんばんは、彩ちゃん?』
「わ~い。俊樹さんは華ちゃんに会いたいですか?」
「ちょっ…ちょっと…」
いきなり変なことを言いだすからスマホから離そうとしたら取り上げられてスピーカーにされ布団の上に置いた。