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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「笑った…お母さん、裕ちゃんが笑った」
初めて私に微笑んだ顔を見て、やっと裕ちゃんに認められた気がした。
「姉妹だからね。何か感じるものがあるのよ。他人だったらきっと大泣きするわよ。」
じゃあ、あとはよろしくね。と朝食の準備を始めた。
抱いたまま部屋の中を歩いてあやしていると、いつの間にか完全に警戒心を解いて、指をチュパチュパ吸いながら寄り添ってくる。
赤ちゃんの温もりってどうしてこうも安心するのだろう。
高校生のあと時から避けてきた幸せな温もり。
知らずにいたなんてもったいないと少し後悔する。
彩ちゃんの子の裕ちゃんでこれだけ可愛いのに、自分の子供だったらどんなにかわいいか。
それも俊樹さんとの子供。
それを考えると顔が赤くなる。
久しぶりに自分の幸せが見える未来。
届きそうで届かなった遠い幸せが近づいてくる足音がする気がした。
それはきっと明日…
明日は、私が幸せになれる第一歩の日。
「裕ちゃん…華ちゃん幸せになるからね。応援しててね」
私の腕の中でニコニコしている裕ちゃんに小さい声で応援を頼む。
「キャッ」
答えるかのように声を出して笑っていた。
大丈夫…きっと大丈夫。
自分に言い聞かせていた。
初めて私に微笑んだ顔を見て、やっと裕ちゃんに認められた気がした。
「姉妹だからね。何か感じるものがあるのよ。他人だったらきっと大泣きするわよ。」
じゃあ、あとはよろしくね。と朝食の準備を始めた。
抱いたまま部屋の中を歩いてあやしていると、いつの間にか完全に警戒心を解いて、指をチュパチュパ吸いながら寄り添ってくる。
赤ちゃんの温もりってどうしてこうも安心するのだろう。
高校生のあと時から避けてきた幸せな温もり。
知らずにいたなんてもったいないと少し後悔する。
彩ちゃんの子の裕ちゃんでこれだけ可愛いのに、自分の子供だったらどんなにかわいいか。
それも俊樹さんとの子供。
それを考えると顔が赤くなる。
久しぶりに自分の幸せが見える未来。
届きそうで届かなった遠い幸せが近づいてくる足音がする気がした。
それはきっと明日…
明日は、私が幸せになれる第一歩の日。
「裕ちゃん…華ちゃん幸せになるからね。応援しててね」
私の腕の中でニコニコしている裕ちゃんに小さい声で応援を頼む。
「キャッ」
答えるかのように声を出して笑っていた。
大丈夫…きっと大丈夫。
自分に言い聞かせていた。