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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「俊樹さん?」
裕ちゃんを抱いてお父さんと話しているしゅう君…俊樹さんが顔を上げ微笑む。
その笑顔はやはり、私が好きな俊樹さんの笑顔だった。
意味が分からず混乱している私には何も説明しないまま会話は進んだ。
だから会話には入れない。
ただ俊樹さんの言葉に耳を傾けるだけしかできなかった。
いつも俊樹さんの横には誰かがいるからふたりで話すこともできない。
触れられる距離にいるのに触れられないのが寂しかった。
「しゅう君。この時期にあってるお祭り覚えてる?」
「ええ。覚えてますよ。小さい頃、一緒にきましたね」
彩ちゃんは俊樹さんの傍から離れようとしない。
その場所は私の場所なのにと、初めて彩ちゃんに嫉妬する。
彩ちゃんは結婚して子供もいるからどうにかなることでもない。
だけど…嫌…
他の人と仲良くしている俊樹さんを見るのは嫌だと強く思う。
「久しぶりに行こう?」
「いいですよ。華も一緒に行くでしょう?」
やっと俊樹さんの目が私に向く。
やっと…
「裕介の面倒はお母さんたちが見ていてあげるから4人で行ってきたらどう?」
お母さんの提案で4人で行くことになった。
裕ちゃんを抱いてお父さんと話しているしゅう君…俊樹さんが顔を上げ微笑む。
その笑顔はやはり、私が好きな俊樹さんの笑顔だった。
意味が分からず混乱している私には何も説明しないまま会話は進んだ。
だから会話には入れない。
ただ俊樹さんの言葉に耳を傾けるだけしかできなかった。
いつも俊樹さんの横には誰かがいるからふたりで話すこともできない。
触れられる距離にいるのに触れられないのが寂しかった。
「しゅう君。この時期にあってるお祭り覚えてる?」
「ええ。覚えてますよ。小さい頃、一緒にきましたね」
彩ちゃんは俊樹さんの傍から離れようとしない。
その場所は私の場所なのにと、初めて彩ちゃんに嫉妬する。
彩ちゃんは結婚して子供もいるからどうにかなることでもない。
だけど…嫌…
他の人と仲良くしている俊樹さんを見るのは嫌だと強く思う。
「久しぶりに行こう?」
「いいですよ。華も一緒に行くでしょう?」
やっと俊樹さんの目が私に向く。
やっと…
「裕介の面倒はお母さんたちが見ていてあげるから4人で行ってきたらどう?」
お母さんの提案で4人で行くことになった。