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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
その時、私のスマホが鳴った。
それを無視してお互いに求めあう。
一度切れたスマホは一旦は静かになるが、また鳴り出した。
それが何度か繰り返され、漸く私たちは動きを止めた。
力が入らない私はそのまま身体を俊樹さんに預け何もする気にはなれなかった。
そんな私を見て、俊樹さんが私のポケットからスマホを取り出し画面を見た。
「彩ちゃんから…はぐれたから心配してるんだよろうね」
スマホを受け取って、彩ちゃんにかけなおした。
ワンコールもしないうちに彩ちゃんは出た。
『華ちゃん??今どこ?しゅう君も一緒?』
慌ててるのが声で分かった。
急にいなくなった私を心配してくれていた。
「ごめん…人ごみに酔っちゃったみたいで、外にでちゃった…」
『大丈夫?』
「うん…俊…しゅう君と一緒だから…もう少し休んだら先に帰ってていい?」
俊樹さんの手が優しく私の身体をだきしめる。
『そっちに行こうか?』
「彩ちゃんは楽しんできて…せっかくのお祭りだから彩ちゃんには楽しんできてほしい。」
『そう…?…華ちゃんがそういうのなら、もう少し見てから帰るね。…無理しちゃダメだよ?』
「分かってる…じゃあ」
通話ボタンを押して彩ちゃんとの通話を終わりにした。
それを無視してお互いに求めあう。
一度切れたスマホは一旦は静かになるが、また鳴り出した。
それが何度か繰り返され、漸く私たちは動きを止めた。
力が入らない私はそのまま身体を俊樹さんに預け何もする気にはなれなかった。
そんな私を見て、俊樹さんが私のポケットからスマホを取り出し画面を見た。
「彩ちゃんから…はぐれたから心配してるんだよろうね」
スマホを受け取って、彩ちゃんにかけなおした。
ワンコールもしないうちに彩ちゃんは出た。
『華ちゃん??今どこ?しゅう君も一緒?』
慌ててるのが声で分かった。
急にいなくなった私を心配してくれていた。
「ごめん…人ごみに酔っちゃったみたいで、外にでちゃった…」
『大丈夫?』
「うん…俊…しゅう君と一緒だから…もう少し休んだら先に帰ってていい?」
俊樹さんの手が優しく私の身体をだきしめる。
『そっちに行こうか?』
「彩ちゃんは楽しんできて…せっかくのお祭りだから彩ちゃんには楽しんできてほしい。」
『そう…?…華ちゃんがそういうのなら、もう少し見てから帰るね。…無理しちゃダメだよ?』
「分かってる…じゃあ」
通話ボタンを押して彩ちゃんとの通話を終わりにした。