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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去

俊樹さんは何も言わずにスマホを取り上げポケットの入れ、私の手を握り首筋に舌を這わせはじめた。
快楽から、俊樹さんの手と絡ませてる手をギュッと握りかえす。

「感じてる…」

耳朶を甘噛みしながら囁かれればゾクリと身体が震えた。

「どうして欲しい?」

執拗に耳ばかりを責めて、欲しがらせる。
欲しいことなんて決まってる。
ずっと以前から思っていたこと。
抱いてほしい。
俊樹さんの愛で包んでほしい。
だけど、今の俊樹さんはきっと拒む。
私の願いを聞いてはくれない。
……明日…好きって伝えたら今の幸せは消えてなくなってしまうのか…
私を抱かないと言うことは…そういうことなのかもしれない…
勝手に頭は嫌な事ばかり考える。
明日、きちんと気持ちを伝えようと思っていた思いがしぼみ始めた。

「華…?本当に気分悪い?」

何も言わず、黙り込んだ私を心配して愛撫をやめた。
身体に残る俊樹さんの舌の痕。
苦しい程、寂しい…

「華?」

抱きしめている腕を解き、私の身体を反転させ覗き込んできた。
目尻を下げ、心配そうな顔。
その表情に愛情はないのだろうか…
分からない…
俊樹さんの想いが分からなくなっていく。
幼馴染の事も黙っていた。
なぜ黙っていたのか…

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