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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い
だけど、先に進むわけにはいかないことは、ふたりとも分かっていた。
分かっているけど止まれない。
俊樹の手が裾の中に入り、ショーツの中に指を忍ばせる。
自分でも分かるほど濡れていて、今か今かと待ちわびていた。
俊樹の指は私の中には入らず、花芽を弄ぶ。
クルクルと硬くなった花芽を回しながら時には強く押しつぶす。
そのたびに私の身体は跳ねて悶える。

「アッ……ヤッ……」

俊樹の首にしがみつき、襲い掛かる快楽から身を守る。
フルフルと身体は震え泣きそうになる。

「時間がないから、このままイッて…」

耳元で優しく囁かれ聴覚からも犯されてる気がして脳が蕩けそうになってくる。

「アッ…俊樹……アッ…一緒が…良い」

時間がないと分かっていてもイクのは一緒がいい。
1人だけ気持ちよくなるなんて嫌だ…

「うん。一緒は後でね。今は…ひとで我慢して」

カリッと耳朶を噛み、耳の中に舌をねじ込んでピチャピチャと音で刺激する。
指は花芽をクリクリと力を入れて回され、足の裏がムズムズとして熱が込み上げてくる。

「ヤッ…ヤダ…ひとりは…アッ……ダメッ…」

ひとりは嫌だと訴えかけても押し寄せて来る波に耐える事なんてできない。
イヤイヤとしがみつきなが限界はすぐそこまで来ていた。
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