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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い
「大丈夫…私の腕の中で気持ちよくなって」

片手で私の頭を抱き込み、うなじに舌を這わせる。
押し寄せる波に贖えない私は、俊樹の身体にしがみつき最後の瞬間を待つ。

「アアッ…イクッ…イッちゃう…」

ギュッとしがみつく腕に力を入れた瞬間、身体を弾ませイッた。
指の動きが止まり、やっと深く深呼吸ができる。
何度も口で大きく呼吸をしながらギュッと抱き付いてしまう。
そんな私の頭を優しく撫でる俊樹の手はいつも優しい。

「俊樹の…馬鹿…」

ひとりでイッた寂しさから悪態をついても、優しく笑って良い子良い子と撫でられるだけで、されるがままになる。

「華…動ける?」

数分たって身体を労わるように聞いてくる。
俊樹のゆかたを着せるんだったと思い出す。

「大丈夫…えっと…羽織ってもらっていい?」

膝の上から立ち上がり、テーブルの上に置いてあるゆかたを手渡した。
今着ているゆかたを脱いで新しいゆかたに袖を通す。
目の前で着替えられるとドキドキが激しさを増す。
その胸元から目を背けようと下を向いた時に気がついてしまう。
トランクスの上かでも分かるほど膨れ上がっている俊樹自身。
いつも我慢ばかりさせていた日々を思いだす。
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