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遠い日の約束。
第9章 幸せな日々の中で





───…





「本当にひとりで大丈夫?」

ベッドの端に腰を下ろして、ベッドの中にいる俊樹に声をかけ頬に手の甲を当てた。

「うん…横になっていれば平気だから…心配しないで…」

少し赤らめている顔をしながら、心配かけまいとして笑顔がかえってくる。

「そう…なるべく早く帰ってくるから。何かあったら電話してね」

「友達と会う日でしょう?私の事は気にしないで楽しんでおいでよ」

頬に宛てている手を包みながら弱々しくでも私の事をきにかけてくれる。
今日は久しぶりに高校の時の友達が集まることになっていた。

「大丈夫。またいつでも会えるから」

「結婚している人もいて、いつでも会えないでしょう?ただの風邪だから心配はいらないよ。」

「でも…」

病人を置いて飲みに行くのは気が引けて断ろうと思っていた。

「華が言ったんだよ。友達は大切にしようって…何かあったら電話するから、楽しんでおいで。これは私からのお願いだから。ねっ」

こおいう時の俊樹は一歩も引かいないと分かっている。
あれよこれよと私は言い含められてしまう。
それは私への愛情からくるものだと分かっているから頷くしかない。
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