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遠い日の約束。
第9章 幸せな日々の中で

心配することではないと分かっていても、一度は好きになった相手。
喧嘩して別れたわけではないから幸せになってほしいと思う。
春馬が私の幸せを願ってくれたように、私も春馬の幸せを祈っている。
「立花は大丈夫なのか?」
食べ終わったお弁当を片付けていると部長がお茶を持ってやってきた。
先ほどまで春馬が座っていた場所に腰を下ろして、熱々のお茶にフゥーと息をかけて覚ましていた。
「熱が少し…風邪だから大丈夫だと言ってますけど、熱が下がらなかったら明日にでも病院に連れて行こうとは思ってます」
「あいつは、頑張り屋だからな。必死にこっちの営業スタイルを取りこもうとキャパを超えたんだろう…。ひとりじゃなくてよかったよ。傍に草野が一緒で」
ズズズッとお茶をすすりながら独り言のようにつぶやいた。
「…でも…もっと早く気がついてあげてたら…」
「気がついてなかったわけじゃないだろう?おおかた立花の方が『大丈夫』『平気だ』とか言って強がったんだろう」
下げていた目線をあげて部長を見ると『図星かっ』と笑った。
喧嘩して別れたわけではないから幸せになってほしいと思う。
春馬が私の幸せを願ってくれたように、私も春馬の幸せを祈っている。
「立花は大丈夫なのか?」
食べ終わったお弁当を片付けていると部長がお茶を持ってやってきた。
先ほどまで春馬が座っていた場所に腰を下ろして、熱々のお茶にフゥーと息をかけて覚ましていた。
「熱が少し…風邪だから大丈夫だと言ってますけど、熱が下がらなかったら明日にでも病院に連れて行こうとは思ってます」
「あいつは、頑張り屋だからな。必死にこっちの営業スタイルを取りこもうとキャパを超えたんだろう…。ひとりじゃなくてよかったよ。傍に草野が一緒で」
ズズズッとお茶をすすりながら独り言のようにつぶやいた。
「…でも…もっと早く気がついてあげてたら…」
「気がついてなかったわけじゃないだろう?おおかた立花の方が『大丈夫』『平気だ』とか言って強がったんだろう」
下げていた目線をあげて部長を見ると『図星かっ』と笑った。

