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遠い日の約束。
第9章 幸せな日々の中で
おめでとうの三連発でLINEは静かになった。
高校3年間同じクラスで仲良かった3人とはいつになっても高校と同じノリで会話ができて楽しい。
でも、今度会った時に色々と聞かれるかと思うと少し怖くなる。
追及する手を緩めず、本当に何もかも聞かれるだろうと今から覚悟を決めた。
お昼からはいつものように仕事に没頭した。
元々定時で上がれるように前倒して仕事をしていたおかげで早く仕事を終えることができた。
定時まで1時間。
出来上がった資料を部長に渡しに行く。

「他に今日の仕事はあるのか?」

資料をチェックしながら部長はさりげなく聞く。

「いえ。言われた分の仕事は終わりました。時間があるので来週の資料を作り始めようかとは思ってます」

一通り資料に目を通してぱたんと閉じて机の上に置いた。

「だったら、今日は帰って良いぞ。」

いきなりの帰っていいぞの言葉に戸惑っていると、さっさと帰れと言わんばかりに手を振る。

「しっかりと看病してやれ。…飲みに行かずに帰るんだろう?」

「はい…友達にも断りの連絡は入れました」

「だったら帰れ!今日休んだ分、しっかり働いてもらうからなって伝えてくれ」

部長の気遣いだと分かったから、私は素直に聞くことにした。
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