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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命

「華さんは、お酒を飲むと食べない人ですか?」
スーツの上着を脱いでソファーの背もたれに掛けながら聞いてきた。
「いえ…食べると思います…」
小さい声で返事をすると、黙ってキッチンに入って行った。
カチャカチャと音だけが部屋中に響く。
何もすることがない私はただ緊張しながら彼が戻ってくるのを待っていた。
10分もすればお盆に乗った小さな土鍋が一つ、私の目の前のテーブルに乗せられた。
「おじやだったら食べられそう?」
蓋をあけて、よそってくれた器と蓮華を私に渡してくれた。
「食べてないのは今日だけじゃないね…ちゃんと食べないといけないよ」
いつもの言葉遣いが少しほぐれ、頭をポンポンと優しく叩いて私の横に座った彼はビールのプルトップを空けて無言で飲み始めた。
どうしていいのか分からなかったが、味噌の匂いが鼻に入り、ここ最近なかった食欲が沸き一口食べた。
「おいしい…」
緊張しているのも忘れて食が進み、あっという間に完食した。
満足していると立花さんの手が私の髪の毛をいとおしそうに触り始め緊張が蘇り顔を上げることができなかった。
これから起こることに震えているのが自分でも良く分かった。
ただSEXをするだけ…春馬を守るために…
嫌なことはさっさと終わらせてしまいたいと意を決して顔を上げた。
気がつかなかったけど、立花さんとの距離10cm程だった。
少し顔を近づければキスができる距離。
立花さんの瞳に私の顔が移っているのが分かる、それだけ近かった。
彼の手が髪の毛を離れ、私の頬を優しく撫でる。
撫でながら唇に触れた。
ドキリッ
と心が跳ねる。
スーツの上着を脱いでソファーの背もたれに掛けながら聞いてきた。
「いえ…食べると思います…」
小さい声で返事をすると、黙ってキッチンに入って行った。
カチャカチャと音だけが部屋中に響く。
何もすることがない私はただ緊張しながら彼が戻ってくるのを待っていた。
10分もすればお盆に乗った小さな土鍋が一つ、私の目の前のテーブルに乗せられた。
「おじやだったら食べられそう?」
蓋をあけて、よそってくれた器と蓮華を私に渡してくれた。
「食べてないのは今日だけじゃないね…ちゃんと食べないといけないよ」
いつもの言葉遣いが少しほぐれ、頭をポンポンと優しく叩いて私の横に座った彼はビールのプルトップを空けて無言で飲み始めた。
どうしていいのか分からなかったが、味噌の匂いが鼻に入り、ここ最近なかった食欲が沸き一口食べた。
「おいしい…」
緊張しているのも忘れて食が進み、あっという間に完食した。
満足していると立花さんの手が私の髪の毛をいとおしそうに触り始め緊張が蘇り顔を上げることができなかった。
これから起こることに震えているのが自分でも良く分かった。
ただSEXをするだけ…春馬を守るために…
嫌なことはさっさと終わらせてしまいたいと意を決して顔を上げた。
気がつかなかったけど、立花さんとの距離10cm程だった。
少し顔を近づければキスができる距離。
立花さんの瞳に私の顔が移っているのが分かる、それだけ近かった。
彼の手が髪の毛を離れ、私の頬を優しく撫でる。
撫でながら唇に触れた。
ドキリッ
と心が跳ねる。

