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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命

静かに頷くと、私を軽々と持ち上げて部屋の中に入って行った。
「ベッドに下ろすよ」
優しくベッドの上に降ろされ、ベッドの上にある毛布で私を包み、寄り添って肩を抱いてくれる。
何かから守るように大切に抱かれているのが伝わった。
「夕方になっても帰って来なかったから心配してきたんだけど…来てよかった…」
肩を抱いていた手が頭に移動してポンポンと子供のように叩くと、そのままぎゅっと抱きしめられた。
「っ…ごめんなさい…」
「気にしないで…私が勝手に心配しただけだから。…話したくなかったら話さなくてもいいから…だけど、一人で泣かないで」
その優しい言葉に、止まっていた涙がまた溢れそうになる。
どうしてこの人はこんなにも優しいのだろう?
交換条件で私を抱こうとしている人の優しさではないような気がした。
「電気…つけてもいいかな?」
真っ暗すぎる部屋に気がついた私はリモコンを使って電気をつけた。
つけて後悔する。
脱ぎ散らかした服と乱れたベッド。
そして私と立花さんの目線の先には…先ほど使用したゴムのパッケージが落ちていた。
「いやっ…」
慌ててベッドから降りて、それを拾いうずくまる。
だけど、もう遅い。
彼の目線は明らかにパッケージを見ていた。
「ベッドに下ろすよ」
優しくベッドの上に降ろされ、ベッドの上にある毛布で私を包み、寄り添って肩を抱いてくれる。
何かから守るように大切に抱かれているのが伝わった。
「夕方になっても帰って来なかったから心配してきたんだけど…来てよかった…」
肩を抱いていた手が頭に移動してポンポンと子供のように叩くと、そのままぎゅっと抱きしめられた。
「っ…ごめんなさい…」
「気にしないで…私が勝手に心配しただけだから。…話したくなかったら話さなくてもいいから…だけど、一人で泣かないで」
その優しい言葉に、止まっていた涙がまた溢れそうになる。
どうしてこの人はこんなにも優しいのだろう?
交換条件で私を抱こうとしている人の優しさではないような気がした。
「電気…つけてもいいかな?」
真っ暗すぎる部屋に気がついた私はリモコンを使って電気をつけた。
つけて後悔する。
脱ぎ散らかした服と乱れたベッド。
そして私と立花さんの目線の先には…先ほど使用したゴムのパッケージが落ちていた。
「いやっ…」
慌ててベッドから降りて、それを拾いうずくまる。
だけど、もう遅い。
彼の目線は明らかにパッケージを見ていた。

