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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命
「パスタ作ったんで食べませんか?」

立花さんの甘い言葉から逃げるように告げると、「ぜひ」と言ってにこりと笑った。
その顔がかわいくてドキドキしてしまう。
私は逃げるようにキッチンに立ち、作りかけのパスタの仕上げにとりかかった。
夏野菜のボロネーゼと野菜サラダとコンソメスープをテーブルの上に並べた。

「美味しそうだね。いただきます。」

フォークでパスタをクルクルッって巻いて一口、口にする。

「見た目通り美味しいよ」

「ありがとうございます」

美味しいの一言に素直にお礼が言える。
その後も、何度も『美味しい』を連発しながらきれいに平らげてくれた。
その食べっぷりが気持ちよかった。
以前から思っていたことだが、痩せているのに結構食べる立花さんを羨ましく思っていた。
少しでも気が緩むと体重が増える私には羨ましい限りだった。

「立花さんって、たくさん食べますよね。なのに細いし…羨ましいです」

正直な言葉を口にすると、クスクスと笑われた。

「食べた分は動かないとね。週末はジムに通ったり、走ったり色々ね。」

「運動されてるんですか?」

以外だった。

「じゃないとね。もう何もしなかったらお肉になっちゃうお年頃だし」

それ、女性が言う言葉ですよ。
とつっこみたくなった。
でも、男性も同じなんだと安心した。
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