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honey chocolate
第3章 焦燥の緋色



「言えよ」


「欲しいって、言えよ」



どくん、と心臓が波打つ。

言ったらどうなる?

気持ち良くなれる?

意地悪そうに笑う?


でも、もう・・・・・・何も、考えられない・・・っ




「・・・っイき・・・ったい・・・です・・・っい、イかせて・・・ぇ・・・っ」



目を潤ませて懇願する知咲の姿に城山は、



「よく出来ました」


一言、言って知咲バスタブから立たせた。


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