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honey chocolate
第3章 焦燥の緋色



「なんで?そんなにイかせて欲しいんだ?」



今までにないくらい、意地悪なその笑顔に、さぁっと血の気が引く。



「ち、ちが・・・っ」



「違わないだろ、これだけ濡らして、これだけ俺の指を咥えて」



「早くイきたいって、ナカ、ヒクつかせて」



やめて、それ以上言わないで!!



グチュ、



「・・・ひ、」




「・・・イかせて欲しいなら、ねだってみろよ」




わざと、ゆっくり焦らすように指を動かす。



「・・・っ、う・・・ん・・・っ」



気持ち良いけど達するそれでは無い。



「・・・・・・っ」



・・・イかせて欲しい。

ナカを掻き回すあの指で。
息が出来なくなるほどのあの唇で。
心を締め付けるような、あの目で。




お願いだから、焦らさないで。
見て、触れて。




でもーーーー欲しいと、言えない。


ぐ、と堪え、下唇を噛む。



「なに、お終いでいいの」


どうすれば、いいの。


我慢する気持ちと裏腹に、ナカはひくんひくんと物欲しがる。


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