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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第1章 夏の華
月城は優しく暁の貌中にキスをしながら、体重を掛けないようにゆっくりと覆い被さる。
「…あ…んっ…」
朝が極端に弱い暁は、なかなか目覚めることができない。
まだ半分、夢うつつなはずだ。
朝方の性交はいつも、ぼんやりしながら月城を受け入れる。
自分の反応が鈍いだろうと、暁はいつも月城に済まなそうに詫びるが、月城は実は夢うつつの暁を抱くことに興奮する。
くたりとした人形のような身体、弱々しい反応、喘ぐような微かな声…。
しかし、いざ月城の牡を暁の柔らかな花蕾に挿入すると、呻くような甘く弱々しい声を上げ、美しい眉を顰めるのだ。

…それはまるで、可憐な眠り姫を無理やり犯しているようで、月城の湿った獣性と劣情をいたく刺激し、普段より激しく暁を求めずにはいられなくなるのだ。
そうして、激しく求めれば求めるほど、暁は弱々しいながらも眠っていた悦楽を徐々に甦らせ、快感の声を上げだす。
夢の世界から目覚めたばかりの暁は、譫言のような甘い声を上げるのだが、無意識に淫蕩な言葉を口にするのだ。
「…ああ…いいっ…森の…すご…い…かたくて…あつくて…おかしくなりそ…」
普段の性交なら恥じらいが先に立ち、決して口にしないことも夢うつつの交わりの中では平気で口にする。

そのことをある夜の営みで告げた時、暁は美しい貌を薔薇色に染め、いやいやをした。
「…やだ…恥ずかしい…」
月城は暁の桜貝のような耳朶を噛みながら囁いた。
「…良いではありませんか。…私は快楽を素直に表現する暁様が大好きです…もっともっと淫らなことを仰っていただきたい…」
暁は涙が滲んだ瞳で月城を睨む。
「…いじわる…」
月城は暁の形の良い小造りの可愛らしい鼻をつっつく。
「…私は淫らな暁様が大好きです…淫らに乱れれば乱れるほど、貴方は美しい…例えようもなく…」
月城の言葉は愛の呪文だ。
素直な暁はその言葉に操られ、導かれるように、深い快楽の沼へと陥ってゆくのだ。


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