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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第1章 夏の華
月城は後背座位のまま、緩やかに律動を繰り返す。
男に背後から抱きすくめられ、牡を貫かれるこの体位が初めての暁は、狼狽した。
「…やだ…こんなの…」
男に無理やり脚を開かれ、己れが貫かれている秘所が露わに見える体位に激しい羞恥を覚え、身悶える。
「可愛らしい方だ…新しいことをしただけで、恥ずかしがられるなんて…」
…普段はもっと淫らなことをご自分からなさろうとするのに…と耳朶を甘噛みされ、薄く笑われる。
「…今日の君は意地悪だ…」
目尻の端に涙を溜めながら月城を睨む。
その透明で無垢な涙を唇で吸い取りながら、月城は囁く。
「貴方が可愛すぎるのがいけないのですよ…」
酷い言い分だと思いながらも、暁は下肢に留まったままの悦楽の熱を持て余し、男にねだるように見上げる。
「…ね…はやく…して…」
…はやく、達かせて…と喘ぎながら言われ、月城は暁の清らかな頬にキスを落とす。
「お望みのままに…」
男の抽送が再開される。
先ほどと異なり、下から力強く突き上げられる衝撃に、暁は呻いた。
腰を強く押さえつけられているので、逃げることもできない。
男の凶器のような牡が下腹部の奥を抉るように突き上げる。
「…んんっ…!…はっ…あ…あっ…ん…!」
月城の熱く硬い怒張を身の内に感じ、堪らずに悶える。
「…やあ…っ…!…も…いき…たい…!」
男の腰遣いが激しくなる。
下肢がばらばらになりそうな衝撃と快感に、暁は息もできない。
強張る身体を月城が機敏に察知し、顎を引き寄せ、熱い吐息を吹き込む。
酸素を送り込まれ暁は大きく息を吐き、甘美な悦楽の沼に引き入れられる。
湿った暗い快楽の沼…
暁は淫肉を無意識に締め付け、男もその甘美な沼へと引き摺り込む。
月城が暁の締め付けに端正な眉根を寄せ、低く呻く。
「…私も…限界です…」
暁は僅かに残る意識の中、男に微笑む。
「…いっしょに…いって…」
「暁様…!」

月城は暁の体内の奥深くに熱く大量の牡液を叩きつける。
暁の身体が無意識に痙攣する。
男の熱い精を浴びせられ
「…い…く…」
暁は中で達った。
月城は執拗に精を送り込みながら、暁の可憐に勃ち上がる花茎を優しく扱き、花蜜を解放してやる。
既に意識を手放した暁があえかな声を上げる。
白い花蜜が暁の薄桃色に染まった乳暈に飛び散り、滴り落ちる。

「…愛しています、暁様…」
…月城は優しく唇を奪った。


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