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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第13章 永遠の最果て
抱き竦められると同時に顎を掴まれ、激しく唇が奪われる。
「…んんっ…あ…あ…んっ…はあ…っ…」
男の肉厚な熱い舌が暁の柔らかな口内を蹂躙し、食べ尽くすように奪われる。
「暁様…貴方に…何かあったら…!私は…この世に生きてはいない…!」
暁の生を確認するかのような激しくも切ないくちづけが繰り返される。
舌を千切れるほどに絡め、吸い尽くす。
息もつかせぬような狂おしいくちづけ…。
甘い眩暈と闘いながら、暁は胸を上下させ掻き口説く。
「…僕だってそうだ。…僕だって君に何かあったら生きてはいられない…。
お願い…もうそんな場所に出入りするのはやめて…」
月城の眼差しに一瞬の翳りが帯び…しかし彼は黙って暁を抱き竦めると、そのまま床に押し倒した。

「…ああっ…!…つきし…んんっ…」
唇を貪られたまま、ジャケットを脱がされ、スラックスを取り去られる。
こんなに性急に求められるのは久しぶりで、暁は戸惑う。
「…待って…月城…」
抗う手を男は力強く羽交い締めする。
「貴方が欲しい…今すぐに…!貴方をこの身に感じたい…!一番近くで…貴方の熱を感じたい…!」
子どものような一途さと切迫した口調が鼓膜に響いた。
そのまま耳朶を噛まれ、暁の身体は蜜を垂らされた砂糖菓子のようにぐずぐずと溶けだした。
「欲しい…貴方が欲しい…愛している…たまらなく…愛している…」
月城の言葉は愛の言霊だ。
暁が彼の言葉に抗えたことは一度もない。
暁を無条件に従わせるのは月城の言葉だけなのだ。

「…つきしろ…」
暁は自分から男の首筋に腕を伸ばす。
脚を開き、男の腰に絡みつける。
貪り尽くすようなくちづけを繰り返し、月城は己れのスラックスの前立てを寛げる。
熱り勃つ牡を扱き上げ、先走りの牡液を暁の花環に塗り込め、そのまま挿入をする。
「…んんっ…!…ああっ…!」
馴らしもせずに挿入されたのは初めてだった。
…いや、大紋との仲を疑われ、無理やり身体を奪われたあの日以来だ…。
あの日は月城の猜疑心と怒りをそのままぶつけられ、哀しくて心が壊れそうだった。
今はそれとは全く違うが、月城の焦燥感と己れを責めているような情動に、暁の心は押し潰されそうになる。
…だから今は月城の苦悩に満ちた情慾を受けとめたい…。
この身を与えて彼が救われるなら…全てを差し出しても構わない…。
暁は唇を噛み締め、苦痛に耐える。



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