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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第13章 永遠の最果て
「春馬さん…貴方は…どうして…こんな…」
腕の中の大紋の首筋に、暁の透明な涙が滴り落ちた。
大紋が、暁だけに聞こえるような声で囁いた。
「…愛していたよ…誰よりも…。君には幸せになってほしい…」
そして、表情を引き締め暁を突き放すように言う。
「行きなさい。月城と…早く…」
子どものように首を振り続ける暁に、大紋は諭すように言い放つ。
「行きなさい。君は月城と幸せになるんだ。ならなきゃいけない」

「…春馬さん…」
暁の水晶のような涙が絡んだ長い睫毛が、大紋のそれに優しく触れる。
そっと…慰撫するように…いや、胸に秘めた恋の決別を告げるかのような密やかなくちづけを大紋に与える。
大紋の脳裏に、甘く切ない恋の記憶が蘇る。
…愛していました…僕も…。
くちづけと共に、最後の愛の告白が伝えられる。

礼也が息を飲んだ。
月城は微動だにしなかった。
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