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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
拓磨がいないというのも部屋から出る気になった理由の1つだったけど、一番心を動かされたのは…
「樹里、カラアゲが揚がったわよ」
という母の一言だった。



「樹里ちゃん、お誕生日おめでとう!」
「カンパーイ♪」

パンパンになった私の顔に驚きながらも、何事もなかったかのように誕生会をやり直してくれる皆の気持ちが嬉しくて、また涙が出そうになる。

ご馳走とプレゼントでご機嫌になった私は、パーティーが終わるまで拓磨のことなんか思い出しもしなかった。



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