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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
皆が帰った後、一緒に片付けをしていた母が急に
「拓磨君て良い子ね」
などと言い出した。
「どこが!?」
名前を聞いただけで怒りが再燃する。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか母は話を続けた。
「だって樹里にあんなこと言われたのに、怒るどころか『皆の前で転んじゃって恥ずかしかったんだと思うんです。ボクは帰りますから、樹里ちゃんが落ち着いたら仲良しグループだけでお祝いし直してあげてください』って言うのよ?樹里と同じ学年なのにね」