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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「失礼します」

入ってきたのは母ではなく…

「ゲッ!拓磨?」

「今『ゲッ』って言った?僕の顔を見て『ゲッ』って言ったよね?」

「や、だってさ」

私が拓磨にジリジリ壁際に追い詰められていると、
「久しぶりだね、拓磨。元気だった?」
空気を読んだのか、むしろ読めないのか判断しかねるタイミングで日野原君が話しかけてくる。

「…ああ、久しぶり」




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