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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「僕が塾に通わないのは、金がないからじゃなくて その必要がないからだ。余計なお節介はやめてくれないか?」
「…ごめん」
側で聞いているだけの私までゾッとする拓磨の声音に、さすがの日野原君も一歩引く。
「あんまり遅くなると伯父さん達が心配するんじゃないか?さっさと帰れよ」
「う、うん…じゃあ樹里ちゃん、今日はケガさせてゴメン。お大事にね、おやすみ」
日野原君が言い終わらないうちに拓磨は無言で自転車を漕ぎだす。
「本当に気にしないで!おやすみなさい」
私はバランスを崩さない程度に振り返り、日野原君に手を振った。
「…ごめん」
側で聞いているだけの私までゾッとする拓磨の声音に、さすがの日野原君も一歩引く。
「あんまり遅くなると伯父さん達が心配するんじゃないか?さっさと帰れよ」
「う、うん…じゃあ樹里ちゃん、今日はケガさせてゴメン。お大事にね、おやすみ」
日野原君が言い終わらないうちに拓磨は無言で自転車を漕ぎだす。
「本当に気にしないで!おやすみなさい」
私はバランスを崩さない程度に振り返り、日野原君に手を振った。