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第6章 中学三年生編２【樹里 side】

二家族揃ってのパーティーは大いに盛り上がったが、一番はしゃいでいたのは杏樹だった。
大好きな『タッ君』に会うのを我慢していた反動からか拓磨にベッタリくっつき、スッポンのように離さない。
お開きの時間になっても嫌だと駄々をこね、結局黒井家にお泊まりすることになった。

「パパ、ママ、樹里ちゃんもおやすみなさ〜い♪」

ご機嫌な杏樹に手を振られ、父は泣きながら自分も泊まると言い出して母と私を呆れさせた。