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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
「拓磨のことなんだけど、学校ではどんな様子なのかしらね?気持ちが優しい分、大人しいからお友達ができるか心配で…」
優しいどころか、人を転ばせておいてバカにするようなヤツだと暴露してやろうかとも思ったけど、おばあちゃんの悲しい顔は見たくない。
「えーと、拓磨…くんは皆に好かれてますよ。うちのマ…母も『拓磨君は良い子ね』って言ってましたし」
「そう?それなら良かった。樹里ちゃん、これからも拓磨と仲良くしてやってちょうだいね」
「嫌、あ、いえ、あの、でも拓磨君は男の子だし、仲良くっていっても、その…」
いくらおばあちゃんの頼みでも出来ることと出来ないことがある。どうしたらおばあちゃんを傷つけないように断れるか子供ながらに真剣に考えた結果、女の子らしい(?)理由ではぐらかすことにした。
優しいどころか、人を転ばせておいてバカにするようなヤツだと暴露してやろうかとも思ったけど、おばあちゃんの悲しい顔は見たくない。
「えーと、拓磨…くんは皆に好かれてますよ。うちのマ…母も『拓磨君は良い子ね』って言ってましたし」
「そう?それなら良かった。樹里ちゃん、これからも拓磨と仲良くしてやってちょうだいね」
「嫌、あ、いえ、あの、でも拓磨君は男の子だし、仲良くっていっても、その…」
いくらおばあちゃんの頼みでも出来ることと出来ないことがある。どうしたらおばあちゃんを傷つけないように断れるか子供ながらに真剣に考えた結果、女の子らしい(?)理由ではぐらかすことにした。