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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「スベリ止め…?」

まるで意味が分からず、首を傾げる私の耳に母が囁く。

「元気君のことじゃない?あの子もカッコいいもんね」

「違っ日野原君とは別に…」

「樹里!?誰なんだ、ヒノハラ君て?パパは聞いてないよ?」

「ねぇ、タッ君、一緒にお風呂入ろ?」

「ダダダダメだよ、杏樹!パパと入ろう?」

「ヤダってば!」


ああ、もう、うるさいな!



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