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アクマと私
第7章 高校一年生編【樹里 side】
「タッ君がね、パパが帰ってくるまで居てくれるって!」

「あっそ、じゃあお父さんに連絡しよ」

たぶん父は母が家に居ると思って飲み会に参加している。『母の不在』プラス『拓磨と一緒』というこの状況をあの娘ラブの父が知れば、何を差し置いてもスッ飛んで帰ってくるはずだ。

「やーッ!樹里ちゃんの意地悪!」

私が取り出したスマホに杏樹が手を伸ばしてくる。

「なんでよ!?」

「パパが帰ってきたら、タッ君も自分ちに帰っちゃうもん」

「当たり前でしょ?」

「やだやだ!もっとタッ君と遊ぶんだもん。パパなんか、ずーっと帰ってこなければいいのにッ」




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