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アクマと私
第7章 高校一年生編【樹里 side】
───家に帰ると誰も居なかった。制服のままリビングに直行した私は戸棚のクッキーを口に放り込みながらリモコンでテレビをつけ、冷蔵庫から出した牛乳をコップに注ぐ。

『…こんなことされて、どうして別れないんですか?』

テレビを見ると見慣れたタレントが病室みたいな白い部屋で、こちらに背を向けた女の人にインタビューしていた。

『少し不器用なだけで、本当は優しい人なんですよ』

『でもね、どんな理由があっても女性に暴力をふるうなんて最低じゃないですか、そんな簡単に許しちゃダメですよ』

『だけど、彼が素直になれるのは私の前だけなんです…』





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