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第3章 中学一年生編【樹里 side】

「──ちょっと！近すぎだから」

なるべく拓磨とは二人きりにならないようにしようと決意したばかりなのに、二週間もしないうちにまた母の強制で勉強を教わることになってしまった。

「そんなに警戒されると傷つくなぁ」

「自業自得でしょ、このキス魔！」

「自業自得っていうなら樹里だって人のこと言えないよね？こんな成績とらなきゃ僕が呼ばれることもなかったんだし」