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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
半分本気でグーを振りかざすと、
「みんなが好きなのは偽りの僕、本当の僕を知ってるのは樹里だけだからね」
拓磨は寂しげに笑って私の拳を手のひらで包み込んだ。
「ちょっと、なによ急にそんな…調子狂う」
気を削がれ、腕の力を抜いたところで
「ひゃ?」
拓磨の胸に抱き寄せられる。
「やッ…なにすんの」
しまった、すっかり油断してた!
またキスされちゃう!?
「樹里はそのままでいてよ」
「…は?」
…違ったみたい。今日の拓磨はなんだか変だなぁ
「物事を深く考えない、単純な性格が樹里の長所なんだからさ」
「ッ!バカにしてんの!?」
「みんなが好きなのは偽りの僕、本当の僕を知ってるのは樹里だけだからね」
拓磨は寂しげに笑って私の拳を手のひらで包み込んだ。
「ちょっと、なによ急にそんな…調子狂う」
気を削がれ、腕の力を抜いたところで
「ひゃ?」
拓磨の胸に抱き寄せられる。
「やッ…なにすんの」
しまった、すっかり油断してた!
またキスされちゃう!?
「樹里はそのままでいてよ」
「…は?」
…違ったみたい。今日の拓磨はなんだか変だなぁ
「物事を深く考えない、単純な性格が樹里の長所なんだからさ」
「ッ!バカにしてんの!?」