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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
拓磨の手が私の両肩にかけられ、身体が離される。

「長所だって誉めてるのに。樹里はいつも怒ってるよね」

「あ、アンタが怒らせてるんでしょ!」

肩を掴まれたまま正面から見つめられ、怒りとは違う何かが顔を熱くする。

「樹里」

「な、なに」

「中学は義務教育だから留年はしないけど、今の成績じゃ高校に入れないからね?」

「〜〜〜わかってるわよッ」

今度こそキスされるかと思って焦ったじゃないの!



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