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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
「じゃ、話はこれで終わり。帰って宿題やりなよ」

「へ?」

パッと手を放し、さっさと帰れとでもいうように私を立たせてドアまで追いやる。

「送らなくても帰れるよね」

「当たり前でしょ」

隣なんだから!

「樹里」

「はいはい、宿題なら言われなくても…」

振り向くと一瞬だけ唇が重なり、そしてドアが閉まった。

「…な、なんなの、ホントにもうッ」

なんのつもりで拓磨がキスをしてくるのか全く想像もつかなくて、私はドアを思い切り蹴ってから黒井家を後にした。




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