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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
「ふーん…?」

「な、なによ、疑ってるの?」

ジッと凝視されると何もかも見透かされそうで怖い。

「えっと、私そろそろ帰ろうかなぁ」

乱れた制服と髪を手早く整え、さりげなく部屋を出ようとすると、
「玄関まで送るよ」
参考書を閉じて拓磨が立ち上がる。

「え、いいよ別に」

「いいから、いいから」

拓磨はエスコートするように私の手をとり、ドアを開けた。




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