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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
ちょうどその時、玄関から
「ただいま〜」
おばあちゃんの声が聞こえた。

「あら」

おばあちゃんの視線が、拓磨と私の手に熱く注がれる。

「あッ、こ、これは、その…」

「蕗子おばさん、僕たち付き合うことになったんだ」

私がうまい言い訳を捻り出す前に拓磨が先に宣言してしまった。

「まあ!まあまあまあ!嬉しいわ、そうなってくれたら良いのにと思っていたのよ!樹里ちゃん、拓磨をよろしくね」


嗚呼、やられた!




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