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 奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~
第7章  オシオキ


 夜は警報装置が作動しているなんて、あの時は知らなかっただけ。逃げたいとは思ってしまったけど、ガラスが防弾で割れないのは最初に聞いて解っていた。
 私は、つらい気持ちを窓にぶつけていただけ。
「悪い子はオシオキだって、前に言ったよね?」
 いきなり奥の壁に体を押しけられた。
「キヤっ!」
 ご主人様は無表情。
 今まで何度となく嫌なことをされたが、こんな風に乱暴に扱われたことはない。
 腕を掴まれ、壁の鎖の先に着いている輪に手首を留められた。
「えっ?」
 もう一方もそうされると、鎖が短くて動きが取れない。腕を振っても、ジャラジャラと鎖の音がするだけ。
 それも恐怖を強くする。
「イ、ヤ……」
 声が震えた。
「悪い子には、オシオキだよ? ここは、オシオキ部屋だからね。使ったのは、兄さんの最初のメイド以来かな」
 言いながら脚も開かされて、腕と同じように鎖に留められる。
「イヤっ……」
 手足の鎖には少しだけ余裕があり、痛みは感じない。でもこんな状況に、私は震えが止まらなかった。
「イヤあっ!」
 これから何をされるんだろう。鎖に繋いだだけで済むとは思えない。
「オシオキが終われば、美桜ももっと素直になれるかな?」
 ご主人様が工具箱から出したのは、大振りの裁ちバサミ。それを持って私の目の前に立つ。
「ヤ……」
 殺される? この屋敷でなら、殺人をしても外に漏れなそうだ。それに私は、ただの買われてきたメイド。急にいなくなっても解らない。
 恐怖で声が出なかった。
 ハサミを開いて私の服の襟元を挟むと、ウエストの辺りまで一気に切り裂く。その音が悲鳴のように聞こえた。袖も切り裂き、ご主人様がハサミを片付ける。
 スカートの部分を手で切り裂き、布切れになったメイド服を隅へ投げた。
 ガーターベルトも外され、二―ソックスだけ。ほぼ全裸にされた私は、震え続けるしかない。
 ご主人様が、工具箱からコードの付いた器具を出す。
 吸盤のような部分の両面テープの紙を剥がして乳首に貼ると、また工具箱から出したガムテープで上から留める。もう片方も同じようにすると、コードの先にある器具のスイッチを入れた。
「ああっ!」
 器具から乳首に伝わる振動と電気の刺激に、私は声を上げる。
 スイッチのある器具は、腰にガムテープで貼り付けられた。
「んっ、はあっ」


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